CREALとOwnersBookのホテルファンドが苦戦中
なるほどー。CREALとOwnersBookのホテルファンドが苦戦しているようです。
僕は両ファンドとも投資していませんので詳細はわかりませんが、どうやらコロナの影響でホテル開発が予定通りいかなかったということらしいです。
※当事者しかメールが来ないので他のブロガーさんの記事で知りました。違ってたらごめんなさい!
うーん。ホテルは僕が言うまでもなく、コロナでインバウンドや国内需要が激減しましたからね。事業の厳しさはもう周知の事実ですよね。
まあ「そんな中なんでホテルを募集するの?しかも高リスクの開発型を」と言えなくもないかもしれませんが・・・事業者をフォローするわけではないのですが、ホテル市場関係者も「いつまでもこの状況が続くわけはないよな~」という時期もありましたしね。
1年くらい前に本ブログでも事実に基づき「足下ではコロナで宿泊客が激減する中アフターコロナを見据えた高級ホテル開発ラッシュが続きます。」と書いてた記憶があります。
特に開発型は開発に時間がかかるので、市況の回復を見越して早めに事業が進みます。開発に時間がかかるので、建物が竣工した頃には当初の予定と違っていることも不動産ではよくあるんですよね。
ですから、コロナだからダメというのはもちろんありますが、本来不動産は将来予測が必要な資産ですし、その中でもホテルはボラティリティが非常に高い資産です。
近年のホテル市場を振り返っただけでも、ファンドバブル崩壊、東日本大震災、新型インフルエンザ流行などの危機があったように、大きなアップダウンを繰り返してますから。
また運営面で見てもホテルマーケットはコロナ前からすでに激変していて、アメニティのコスト増大だったり、体験型へのシフトだったり、供給が激増したホテル業界では(あなたの街にもホテルがポコポコ建ってないですか?)、コロナ前から生き残りをかけた熾烈な競争が始まってます。
ですから、切った貼ったの事業用のホテル資産に投資するって、そもそもめちゃくちゃ難しいんですよね。
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ちなみにCREALもOwnersBookもこれから開発予定のファンドのようです。
だとすればホテルが「外資系なのか、日系なのか」、はたまた「オペレーターはどこ?」「初期投資、想定稼働率は?」などなど、すべてホテル収支に大きく関わってきますし、これを開発前の段階で分析するのは・・・百戦錬磨のAMならまだしも普通の人(もちろん僕も含めて)にはちょっと無理かなーと思います。
加えて今はコロナですから。
ホテルは人の命を預かりますから安心安全であって初めて事業が成立します。回復を見越してホテル開発が進んでいるとは言え、一部ではコロナの影響はやっぱり無視できなかったということでしょうか。
まあ、そうですね。少なくとも僕は不動産クラファンでこれだけ条件のいい投資先が増えてきましたので、敢えてこの時期にホテルにチャレンジする必要はないのかなと思ってます。
※その他の募集条件にもよります。
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逆に言うと、これだけ不動産クラファンの投資先が増えたからこそ「自分でリスクコントロールは必要だな」とも言えるのかも。
例えば「どの業者を選ぶのか、利回りはどこまで許容できるのか、期間は短期か長期か、大口か小口か、東京か地方か、アセットは住宅か、オフィスか、思い切ってホテルにチャレンジするか・・・」などなど。
不動産クラファンに限らず、投資はトータルで利益が出ればいいので、損をすることももちろんあるでしょう。
ですが複数の業者、複数のファンドに投資して、仮に1つの物件の運営が悪化して賃料が下がったり売却が困難になったとしても、他の物件の利回りが調子よければリカバリーできますから、
そういう意味では分散投資がリスクヘッジになるので、あらためて分散投資、大切だなーと思いました。
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では「どうやって分散投資すればいいの?」という点について、物件のアセット(用途)を取り上げてみます。一般的に、不動産では、
- ボラティリティが高い資産:ホテル、ヘルスケア
- ボラティリティが普通の資産:オフィス、店舗
- ボラティリティが低い資産:住宅、物流
※ボラティリティとは、リスクとリターンの変動幅のこと。
が成立します(市況や物件の規模などによっても変動しますので、あくまで現時点では、そして物件の個別的要因などにもよります)。
ボラティリティは「リスク」とも言い換えることができるので、「リスクが高いホテル資産に投資したから、バランスを取ってリスクを抑えた住宅にも投資しておこう」という風に考えて、トータルで見たときに、リターンは維持できるのにリスクが最小化されている、
※投資用語で「効率的フロンティア」と言います。
今回のCREALとOwnersBookのホテルファンドの苦戦を(又聞きで)聞いて、「こういうリスク構成にしたいから、この業者のこの物件に投資しよう」という風に、リスク管理の必要性をあらためて感じました。おしまい。
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